「アワ歌で元気になる!」 古代の文献「ホツマツタヱ」に書かれていた警告?
「丸山アレルギークリニック」丸山修寛院長が始めたループ その6
カタカムナパワー「やたボール」
「人生100年時代」とあって、どこに行っても「ウエルネス」あるいは持続的な幸せ、
つまりは経営にも使われる、真の健康を意味するという「ウエルビーイング」に関する話
題が登場します。
そんな時代に、かつては夢だった人間が宇宙に行く一方、相変わらず世界はロシア・ウ
クライナ戦争を当たり前のように受け入れています。あるいは、今も世界を旅する日本人
が欧米諸国で、最初に国際社会の“洗礼”を受けるのは、置き引き、スリの被害です。
病んだ世界の現状はウエルネス、ウエルビーイングが冗談としか思えないような事態に
満ち溢れています。
少しは明るい話題、ウエルビーイングが見つかるのではないかと、久しぶりに仙台在住
のマクロビオティック指導者・美上みつ子さんと一緒に「丸山アレルギークリニック」を
訪ねてみました。
夕方、診察も終了するころ、丸山修寛院長から見せられたのが「やたボール」です。以
前見たことのある丸山医師考案の立体カバラ模型の変型のようです。
ちなみに立体カバラは、西洋のカバラ神学の「生命の樹」というシンボルですが、通常
は平面図でのシンボルを、本来の立体にもどした模型です。
その立体カバラを頭の上に置くと、天から光の柱がおりてきて、人の身体を一直線に貫
き、地球の中心に向かいます。そして、地球の中心に到達すると、光の柱は反転して再度
人の身体を貫き、天に戻っていきます。
それだけで、ほとんどの患者が「身体が熱くなった」「何かが天から入ってきた」と言
って、それまであった症状が即座に消えるというのです。
立体カバラには、人を真に癒す力があるというのが、丸山医師の実感です。
そして、今回見せてくれた「やたボール」は、三種の神器の一つ、八咫鏡をボール状に
したものとのことです。透明のボールに0から9までの数字が張られていて、生年月日の
数字を鼓を打つように叩くと、音=波動とともに、霊験あらたかな効果が生まれます。カ
タカムナパワーでもあるようです。
早速、左肩が痛いと言っていた美上さんが実験台になると、朝から悩まされていた痛み
が「アラッ、消えてる!」と喜んでいました。
立体カバラの特別付属カード
やたボールも立体カバラ同様、気功などと異なるのは、訓練、熟練の技が必要なく、誰
でも同じようにできるということです。
クスリ絵その他、毎回、新たな治療器(?)を考案・発明している丸山医師ですが、試
行錯誤の結果、どんどん進化を遂げているという感じです。
立体カバラに関しては、ループをする際に身につけることで、より効果を高めてくれる
ということです。
2023年3月、ようやく出版された『(病気を癒し、人生を好転させる)奇跡の魔法
・ループ』(きれい・ねっと)には、この立体カバラの特別付属カードがついています。
「ループをする前に、本書付属の立体カバラの写真を左胸ポケットに、写真が胸の方に向
くようにして入れます。ポケットがない場合には、絆創膏などで肌着に貼ってもよいでし
ょう」と、丸山医師は書いています。
以下、ループを実践する準備と方法です。
立体カバラを頭に載せるのと同様、その写真を身につけておくと、ループの効果を高め
てくれるのです。
「ビギナーズラック」という言葉があります。初めての時はとてもうまくいくのに、2回
目からはうまくいかないことを言います。ループでも同じことが言えます。最初のうちは
うまくいっていたのに、突然、うまくいかなくなるといったことがよくあります。
そこでループをする時には毎回、生まれて初めてするかのようにしましょう。ループを
する時に「自分はこれから生まれて初めてループをする」と声に出して言ってもいいでし
ょう。たったこれだけのことで2回目以降のループの成功率が飛躍的に上がります。
1回のループをする時間は3~5分です。厳密には、効果を出すことを目的にしていな
いのですが、慣れてくるともっと早く効果が出ます。
まずは、朝起きたときに、時間が空いた時、夜寝る前にすることをお勧めします。
ループのあまりのシンプルさに「たったそれだけ?」と驚く人が多いのですが、本物は
いたってシンプルなのです。
大切なのは、私たちの潜在意識とハイヤーセルフに、起こることのすべてを「ゆだねる」こと。「ゆだねる」とは、その瞬間に起こることを手放すような感覚でいることです。
ゆだねた瞬間、潜在意識がもっている記憶も、自分の自我がもつ執着も、すべて消えて
いきます。
自分のヘソはどこかな?
ループでは、いかに頭(頭脳)を使うかではなく、いかに頭(頭脳)を使わないかに重
点が置かれます。
何かをするとき、頭(頭脳)の働き=知識が邪魔をします。自我(エゴ)が働くためで
す。自己中心的な考え方(エゴ)は、純粋な愛の対極にあるものです。
いかにエゴから距離を置くか、丸山医師はループのはじめに「自分のヘソはどこにある
かな? と思うようにします」と語っています。
なぜそんなことをするのかというと、意識を一瞬で頭脳から切り離して、腹部(丹田が
あるところ)に移すためです。「考える私」から「考えない私」に変わるためです。もは
や何も入れることができないほど思考でいっぱいの状態から、何もない状態、何でも入れ
ることができるスペースに意識を移すためです。
ポイントは軽い気持ちで「自分のヘソはどこかな?」と思うこと。
瞑想指導者で神秘家のOSHO氏は『112の瞑想法の書 上』(市民出版社)の中で
「ハートと頭のセンターは開発されるものだが、臍センターはそうではない。臍センター
は発見されるものだ。開発されるものではない。臍センターはすでに存在している」
その存在は「ヘソはどこかな?」と思いながら、ループをすることによって、簡単に発
見できるというわけです。
そのヘソにつながることで、天地につながり、生まれたままの自分、本来の自分になる
わけです。そのとき、すでに病気などは消えています。それがループの効果です。
言うまでもなく、ヘソは自分の身体の中心です。西洋では胸と頭が重視されるのに対し
て、東洋では胆、丹田が重要とされます。丹田とは心身の精気が集まる場所です。
武士が切腹により腹を切ったのは、偶然ではありません。丹田こそが、命のエネルギー
の源だと考えていたためです。丹田を重視することが、日本の武道、禅、茶道、舞その他
日本文化の神髄です。
肚(はら)を据える、あるいは胆(きも)に銘ずる、胆力。いずれも、臍下丹田の重要
性を表現しています。
言葉の持つ力
瞑想も立体カバラも、今回の「やたボール」をはじめ、これまでのクスリ絵など、丸山
医師が開発した様々なグッズを見ていると、現代医療の対極にあるものとしての一面と、
実はかつて世界中にあった医療行為・治療法の集大成に見えてきます。
カタカムナをはじめ、丸山医師が古くからの伝承並びに古代人の霊力を現代に蘇らせる
ように、様々な形でメッセージするのも、西洋医学中心の現代医療に、決定的に欠けてい
る要素がそこにはあるからです。
対症療法中心の現代医療の限界を実感したことから、東洋医学・代替医療などを治療に
取り入れている医師が増えている時代に、例えばクスリ絵はヒーリングアートであり、立
体カバラはアーシングの変型のようでもあります。
特に、裸足で地に足をつけるアーシングは、現代文明の進展が自然や地球などの地のエ
ネルギーを奪ってきたために起こる様々な病的疾患を、地に直接つながることによって、
解消する手段となっています。
やはり、丸山医師が治療の参考にしていた「アワ歌」などの言葉の力は、サンスクリッ
ト語のお経同様の力を発揮しているようです。
そのアワ歌は宮崎貞行著『アワ歌で元気になる(驚きのコトタマパワー)』(文芸社)
といった本になっているぐらいで、日本全国に広がっていると紹介されています。
もともとは、今から1900年前、第12代景行天皇に献上されたという「ホツマツタ
ヱ」の中に、最初の記録があるそうですが、そのアワ歌を一般に広める役割を演じたのが
1992年に『言霊アワ歌の力』(群馬マクロビオティックセンター)を書いたマクロ
ビオティック指導者の石田英湾氏です。
石田氏は言葉の持つ力について調べていて、お経のサンスクリット語には、唱えるだけ
で力があると語っていました。それが、いつの間にか葬式仏教の道具として唱えられるだ
けで、本来の力を失っていったということです。
僧侶自身がその力を信じていない結果です。それは弘法大師・空海が盛んに示した奇跡
や医療面での奇跡も、真言宗の僧侶たちが信じない結果、廃れてきたという一面もあります。
丸山医師が様々なグッズ、やり方で治療を続けているのは、そうしたかつてあった力に
対する気づき、そのきっかけになることを期待してのことのように思えてきます。
そう考えると、丸山医師がやっている治療と、そこで使われる様々なグッズが、お祭り
や祭祀に思えてきます。
祭りもまた、今日では単なる町起こしやイベントとして、本来の宗教的な要素、霊的な
在り方とは無縁になりつつありますが、祭りの本質は感謝と再生の祈りだからです。
「ホツマツタヱ」の警告
アワ歌が今日、脚光を浴びるようになっているのは、歴史を振り返ると、非常に興味深
いものがあります。
古代の文献「ホツマツタヱ」を読んでいて、アワ歌に出会った石田氏は、自ら歌って試
してみることで、アワ歌の自然治癒力、健康を回復する力に驚嘆したのが、本を出すきっ
かけだったそうです。
その「ホツマツタヱ」には病気の治療法や妊娠時の注意、住居の建築法など、民衆の生
活の知恵が満載されています。その中で、アワ歌は遠いイサナキ、イサナミの命(みこと)の時代に、民心が緩み、民の言葉が乱れたので、言葉を整えるためにアワ歌を教え、普及
させたといいます。
そして「ホツマツタヱ」では、肉食を避け、魚と野菜中心の食べ物にすることを強く求
めています。肉食は血を汚し、病を招き、やがて国の安定を乱すと警告しているとのこと
です。
今日の病気が蔓延する時代が二重写しになって見えてきます。
丸山医師の家では「奥さんが玄米食になった」と言っていました。奥さんは明るい天使
の絵を描く才能ある女性です。
霊性と病気との関係を考える上で、興味深いことは、世の聖人とされる人たちが、ガン
になり、あるいは天寿を全うする前に亡くなるなど、大いなる矛盾に直面することが少な
くありません。
そこでは「ホツマツタヱ」の警告が有効です。
玄米菜食は禅宗の世界では「食」そのものが修行という関係にあります。
「食べる修行」を経ることで、覚者となれるだけの霊性を身につけることが可能になりま
す。
病気と霊性の問題を考える上で、玄米菜食は「ループ」の力を補完する大きなヒントが
あるということです。
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